こんにちは。Saori Style です♪
味噌汁のススメ第2回目、行ってみましょう!
前回、忙しい人は、味噌を溶かした汁だけでも飲んでね~とお伝えしましたが、慣れてきた方はぜひ具も入れてみてくださいね♪
さて、お味噌汁を毎朝の習慣に♪というと、血圧が心配という声もちらほら…特に70代以上の方に気にされる方が多いのではないでしょうか?私の母もそうです。
塩については深いテーマすぎて、こちらでは詳細にお伝え出来ませんが、
塩を摂らないようにするとどうなるか?という興味深い歴史がありますのでそちらをご紹介します。
江戸時代に存在した拷問「塩抜きの刑」
実際に江戸時代に存在した拷問の一つ「塩抜きの刑」。
塩抜きの刑とは、囚人に塩なしの食事を与え続けるというもの。
日頃の食事から塩分を摂れない囚人は、徐々に体調を崩していき、最終的に倒れてしまうという静かで恐ろしい刑罰です。
テイラー博士の塩抜き実験
アメリカのグラント・テイラー博士が行った実験というのもあります。
テイラー博士の実験は、塩分を抜いた食事を摂り続けるというものです。
3日〜4日目は冷や汗や食欲減退、
5日目は名状しがたい全身倦怠感、
8日目からは筋肉のけいれんが止まらず
9日目で人体実験中止。
一週間ほどの実験で生命の存続を脅かすレベルの症状が出るのが恐ろしいです。
塩分を完全に排除しなくても、塩分控えめの食事をとっていれば、体内に必要な塩分やミネラルが不足し、体調不良を訴えるようになるのでは…??と感じられたのではないでしょうか?
食べないより食べるメリットを
お味噌汁一杯(150ml)の塩分摂取量は、1.2gから1.5gと言われており
これはコンソメスープやポタージュスープと比べて同じかむしろ少ないくらい。
塩分の摂り過ぎが間題とされるのは、ナトリウムの過剰摂取が高血圧などの原因になると考えられているからですが、
そもそもナトリウムが血圧を上げるかどうかは遺伝子によって決まっていて、
ナトリウムを摂ると血圧が上がる遺伝子を持つ人は日本人の2割にとどまるそうです。(東京大学医学部の藤田敏郎教授の研究1995年)
ひとつの要因にだけフォーカスすると深刻になりがちですが、味噌汁は具もいただきます。
カリウムを多く含む緑黄色野菜や芋、ワカメなどの海藻類を具材に選ぶことで
カリウムがナトリウムの排出を促し、塩分摂取を控えることができます。
さらに、大豆たんぱくとみその成分中に、高血圧防止ペプチドがあることが発見されていて、「味噌汁を飲むと血圧が下がる」ことが証明されています。
食事は味噌汁だけではなく、ごはん全体のバランスを見るのが大切。
また、”これはいけない”という意識が体への吸収も左右するといわれているので
”今日も味噌汁、さいこーっ”と思っておいしく食べると体も喜びます♡
お味噌汁を食べないよりも
工夫して食べることで得られるトータルのメリットに目を向けてみてください♪
(もしも主治医さんから厳密に塩分コントロールを指導されている場合には、ご指導に沿った食事法を選ばれるといいかと思います。)