こんにちは、日本の心を育む伝統的な発酵食を
美味しく楽しくお伝えしておりますSaori styleです。
Saori Styleの発酵化粧水レッスンから昔のスキンケアに興味をもちまして、
前回は洗顔編をご紹介しました♪
今回は、洗顔の次はやはり化粧水ですね♪
化粧水もすごいです笑
もうタイムスリップしたい笑
江戸時代、メークアップにあたる「白粉」や「紅」化粧が女性の身だしなみとして広がり、
白粉をきれいにつけるために化粧水で肌を整える、そんな習慣があったそうです。
櫛やかんざしと一緒に、お化粧品も売られていたそう。
当時人気のあった化粧水「花の露」は、江戸の医師が作ったといわれています。
その作り方は、当時の美容本「都風俗化粧伝」にも
「花の露のとりよう」として解説されています。
「いばらのはな、この花をつみとり、らん引にかくる。かくのごとき器なり。」
「欄引(らんびき)」と呼ばれている器↓
古くから酒や香料、薬種などを蒸留するために使われていた蒸留器のこと。
仕組は三段になった器の一番下に水、
中段にいばらの花、
最上段に水をいれて火にかけると、
蒸された花の成分を含んだ蒸気が上段の水で冷やされ、
中段から蒸留水が落ちてくるもの。
《白梅模様蘭引 》 江戸時代の化粧水をつくる蒸留器
このいばらの蒸留水に
丁子(ちょうじ)(英名クローブ)や
白檀などの香料をくわえたのが「花の露」。
★いばら↓ 野生のバラ。野ばら。花は2㎝ほど、香りは高く、
その芳香を賞美した和歌がたくさんある。
★丁子/クローブ
紀元前よりインド・中国で殺菌・消毒剤として使われる。
日本でも正倉院に見られるほど、古くから親しまれている。
香料、薬、防虫剤、刀のさび止めなど。
★白檀/サンダルウッド
南アジア、東南アジアに自生する香木。
白檀の穏やかな甘みのある香りが生まれるまでに
50年以上かかるそう!
仏壇のお線香の香りは、深いリラックス効果、神経系の安らぎによい。
体は、血流促進、むくみ改善。抗菌・消炎作用もある。
皮膚にとっては不足する水分を補い、皮脂分泌を調整する働きがある。
”顔に塗れば光沢を出し、香りもよくして肌のきめをこまかくする、
しかも腫物まで治してしまう”という効果が書かれているそうです。
江戸時代に蒸留もし、さらに殺菌・消炎作用のあるスパイスをプラスして
化粧水としてばっちりすぎる上に、
冷蔵庫のない時代の手作り化粧水を腐りにくくして…
こんなハイレベルな化粧水を手作りしていたなんて!!!
もーーー感激です♡
これ、再現したい!!
現代人とは生活様式も時間の使い方も大きく違うとはいえ、
なんと美意識が高く手間暇を惜しまない暮らし!
とても豊かな生活ですね♪
Slow is beautiful !
Simple is beautiful !
Small is beautiful !
ですね♪
もっとみんな”手”を使おう♡
※前回の江戸時代洗顔編・化粧水編をご紹介するにあたり、ポーラ文化研究所さんの化粧文化を参考にさせていただきました。ありがとうございました。